プリーツ

パンツのプリーツ(タック)について

2023.02.18

パンツのディテール

 

いわゆる”パンツ”はスーツの組下パンツでも様々なディテール(デザイン)があります。
メインとなるデザインをベースに細かなディテールについても説明していこうと思いますのでオーダー時の参考にしてください。

まずはプリーツ(タック)について。

pleat

プリーツは本来、太ももまわりやお尻まわりにゆとりを付ける”ヒダ状”のディテールです。
通常1本~2本の折り目を入れるものとなり、数が多くなればその分ゆとりもつきますのでウエストとヒップの差寸が大きい方等に向いた仕様ではあるのですが、今現在においてプリーツ(タック)はデザインの一種として考えていただいても大丈夫です。

プリーツ(タック)は流行に大きく左右するデザインでもあり、過去にルーズなシルエットが流行していた頃はプリーツ全盛時代ではありましたが、その後股上の浅いローライズパンツが流行しプリーツの意味を果たさなくなりタイトなパンツには向かない仕様として影を落としておりました。
この時代のイメージが強く残り今でも敬遠されているお客様も多いというのもうなずけます。なんせ同世代なので(笑)

しかし皆様もご存じの通り流行は繰り返すものです。
現にプリーツ(タック)パンツが再展開され、もう*10年は経とうとしており(*私の体感です)既製品なんかでもプリーツパンツが標準仕様となっております。

何度も言いますが「プリーツは流行に大きく左右されるデザインです。」

マニュアル車とオートマ車の違い位に、時代背景だったり購入時期だったりが見た目でわかるところでもあるのです。
ただ、マニュアル車が悪いわけではありません。こだわりを持ち、自分の見せ方があり、好んで選ぶ方も多くいらっしゃるかと思い、好みに仕立てる事ができるのがオーダースーツの良いところでもありますので。

ただ、主流が今のところプリーツパンツですよという事だけなのですのでご参考まで。

さらにプリーツは、OUT(外向き)とIN(内向き)とお選びいただけます。
一般的?よく見るプリーツパンツはOUT(外向き)がよく見る仕様でINとOUTで見た目の印象なり効果も変わってきます。
変形型としての印象が強いインプリーツですが、もともとプリーツは内向きになっているものでアウトプリーツが変形型になると言うのはあまり知られていない話です。
インプリーツは内向きに折られていることから下っ腹の出っ張りを隠す効果や横から見た時のスッキリ感はあり、できるだけ曲線にならないようタックの入れる位置を調整しておりますが、ウエストが大きい方、ヒップが大きい方などはプリーツが曲線的になります。
その曲線を隠す(目立たなくする)仕様がアウトタックなのです。

誰もにフィットし、誰もが見た目の美しさをキープできるアウトタックが既製品に多くなり、着こなす事の難しいインプリーツが珍しい仕様になっていたのです。

 

袖付けについて

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