パッチ（アウト）ポケットのスーツ

イタリア人が良くやる小技をマネしてみる。

 

以前のブログの続き（スーツの腰ポケット）ではありますが、

パッチ(アウト)ポケットはカジュアルなデザインとして単品のジャケットなどによくみられますが、"スーツ"であってもおかしなデザインではありません。
昨今のカジュアル化が進み・・・という話ではなく。あえてのパッチポケットなのです。

スーツにパッチポケットというデザインは基本的に既製品ではありえないディテールです。
それは一般的ではないからです。
その一般的ではないデザインをなぜ「あえて選ぶ」のか。それは”オーダーで作ったもの”としてアピールできるイタリア人が良くやる小技的なものなのです(笑)
だた単に、それだけの理由だけではなくしっかりとした理由もあります。
スーツであっても少しカジュアルよりな素材の場合で雰囲気を柔らかく見せたい場合や、カントリーっぽい雰囲気を出すため、セットアップだけではなく単品として使いやすくるため等、利点も多いのです。

 

 

どのような理由であれ、目立たせるだけのカスタムや意味のないディテール変更はスーツはもとより着る人の品位をも落とします。せっかく高い洋服をオーダーするのですから、自分の意識を上げてくれるようなスーツにしたいですよね。

スーツのデザインに意味を持たせる事、意味のあるものにするのは私がやりますので、大船に乗ったつもりで！？ご注文ください(笑)

また、パッチ(アウト)ポケットは見ての通り身頃に切り込みを入れて作るポケットとは違い、別布を当てたポケットでフラップを付けたりマチを取ったり、ダーツを入れたりと応用の幅の広いポケットです。
応用が利くという事はよりカジュアルに振れるということですね。バリエーション豊かな腰ポケットですので着用場面に相応しく、全体の雰囲気を大切に選ばないといけない難しさがありますので、ご相談ください。