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スーツの腰ポケット

2022.02.21

バランスの取れたデザインを選びましょう!

 

決められているデザインであれば迷う事のないところではありますが、スーツであること以外決まっていないオーダースーツではどのパーツにも様々なデザインだったり角度だったりと細かく選ぶことができます。

その中で今回は”腰ポケット”に照準を合わせ深堀してゆきます。
これからスーツを購入される方や、オーダーをされる方の参考になれば幸いです。
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-----目次 【ポケットの種類】 

 

 

フラップポケット

まずは基本でもある「普通のポケット」= フラップポケット。
ビジネススーツにおいてオーソドックスな形となり、フラップ(フタ)が付いたポケットです。通常フタは出したまま着用するのですが先ずは何のためにフタがついているのかを理解する必要があります。
フラップはホコリがポケットの中に入り込むのを防ぐという意味がありますので、室内においてはフラップを中に入れる。というのがマナーになっていたりします。
そこまで気にする必要はないと思いますが、知っておいて損はないですね。もちろん通常時は外に出して着用してください。
また、Bianccoではオプションにはなりますがフラップ巾も指定していただけます。
フラップ巾も、見た目の印象を変えるのに有効なのですが、通常ラペル幅に応じサイズを変更していますので状況に応じお客様にはお伝えさせていただいておりますのでご安心を(笑)

 

 

ノーフラップポケット

ここまで説明してきたフラップポケットですが、「フラップを付けない仕様」 = ノーフラップポケットもオーダー可能です。
ノーフラップポケットは、上下両玉縁仕上げによる見た目スッキリとした印象のポケット。スッキリとした見た目からフォーマル向きのスーツに多い仕様になります。
フラップポケットに比べポケットに物を入れるとだらしなく口が開きやすいので、絶対に物は入れないようにしましょう。物は入れずとも開いてしまうこともありますので、あらかじめ躾してしまい型崩れを防ぐという方法もございます。
余談ですが、この玉縁にも使用の違いがあり欧米各所に採用されているものは生地を身頃の縦横に対垂直に、日本では強度を持たせるために斜めつまりバイアスで作られることが多いのです。

 

 

 

チェンジポケット

上記の2つに加え、チェンジポケットというのも聞いたことがあると思います。
チェンジポケットとは右ポケットの上にもう一つ小さなポケットとが上下に並び配されているポケットの事を指します。
チップや小銭を入れるポケットとしてつけられたポケットなのですが、今現在装飾的な意味合いの方が強くなっており昔から英国風デザインとして好まれています。

 

 

 

スラント(ハッキング)ポケット

英国風デザイン流れでもう一つ。すべての腰ポケットは裾のラインと平行に作られているのですが、あえて斜めに(ハの字)配しているスラント(ハッキング)ポケットがございます。
スラントポケットも英国風デザインとして好まれる仕様なのですが、もともとは乗馬用ジャケットのデザインに取り入れられており、馬に乗り前傾姿勢になった際にも手を入れやすいよう、乗馬用ジャケットのポケットを斜めに切ったことに由来しています。
乗馬から想像するようにスポーティーなデザインとなるため、タキシードやフォーマルには向きませんのでご注意を。

 

 

 

 

アウトポケット

最後にアウト(パッチ)ポケット。
記事が長くなってしまったのでこちらパッチ(アウト)ポケットのスーツをご覧ください。

 

胸ポケットについて

裏仕立てについて

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