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袖口とボタン

2023.01.07

しぐさと共にデザインやこだわりを味方にする。

 

「本切羽(本開き)」かどうかばかりが気になってしまう所かと思いますが、袖口やボタンについて少し掘り下げたお話を。

サブタイトルにも書いてありますがスーツの袖口はちょっとしたしぐさや行動により非常に目につきやすい場所でもあります。
シャツの袖口が汚れていたり、ボタンが外れそうになっていたりと気になった事がある経験もある方も多いはず。
さほど大きくデザインに関わる箇所ではありませんが、人に与える印象やイメージさえも大きく変化させてしまう所でもありますのでご注意いただく必要があるのです。

s.botton

まず初めに、袖ボタンの数は”何個”付ければよいのでしょう問題です。
この点に関しましては明確な決まりはなく、袖口のバランスと言いますか・・・ボタンのバランス?長さのバランス??で決めていただく場合もあり、多くの場合フロントボタンよりも二回り位小さなサイズのボタンを使用し3~4個の間で決めていただいております。
よく参考にしていただく事柄として、既製品等では”フロントのボタンの数に対して袖釦の数がだいたい決まっている”という事です。
フロントが1~2この場合袖口は1~3個、フロントが3個以上の場合4個が多くなり、個人的にはデザインのバランスが良いと思いご提案させていただいており、一般的には数が少ないほど活動的なイメージ、多くなれば重厚感があるイメージとなるのですが、コートやカジュアルジャケット等スポーティブなデザインの場合はフロントボタンと同じサイズのボタンを1コのみを用いる場合もございます。

”ボタン間”のご指定も頂け、大まかに「くっついている」か「重なっている」か「離れている」かの3種類となります。
またこちらもイメージとなってしまうのですが、「離れている」物は少しカントリー的なのんびりとした印象となり「くっついてる」物が良く見るタイプで一般的なもの「重なっている」は華やかな印象でイタリアの職人が高い技術を要していることをアピールするために用いられ、ボタン付け糸の長さを調整し、綺麗に重なるようにするためその他のボタン付けに比べ手間がかかるのですが、事実イタリア的なデザインの物に多く採用されており、Bianccoでもこのタイプをおすすめしております。

zampa-di-gallina*zampa di gallina (鳥足)の形をした縫い付けはナポリのディテール

 

少しマニアックになってしまいますがBianccoのスーツはすべて「ザンパディ・ガリーナ(zampa di gallina)」にてボタンを付けてあります。
ボタンを付ける縫い糸が「鳥の足跡」に似ていることからその名が付けられ、イタリアのシャツ職人が始めたといわれる方法で4つあるボタンの穴の4支点が1つとなるためボタンが斜めとなり、”止めやすく外しやすい”構造となっているのです。
こっそり過ぎましたかね(笑)

sleeve-b2*4コボタン重ね付け

 

もう少しお話しますと、”袖口の裏”にもこだわりポイントが隠されております。
いわゆる「高級仕立てのスーツ」では袖口の処理部分が「額縁仕上げ」にて仕上げられております。
外袖の裏側と横の端を90度に折り曲げ始末し、サイドベンツの仕上げ(platinumのみ)とともに余分な生地をダブつかせず見た目に美しく仕上げる方法となっております。

最後少し話がそれましたが、「魂は細部に宿る」ともいいますように、”素晴らしい芸術作品や良い仕事は細かいところをきちんと仕上げており、こだわったディテールこそが作品の本質を決定する。 何ごとも細部まで心を込めて行わなければならない。”をモットーに日々邁進しているという事がいいたかったのです!

 

ベントについて

袖付けについて

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