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裏仕立て

2022.12.15

裏地の付け方とその意味、違いはあるのでしょうか。

 

生地の特性や種類、仕様によってイレギュラーな裏仕立てで作ることもございますがBianccoでは基本的に次の3種類から選択頂いております。
着用時の滑り、保温性や吸湿性、芯地等の目隠しの役割など多種多様。あまり語られることのない「裏仕立て」について解説いたします。

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* 黒くなっているところが裏地が付く部分です。


① ハーフライニング(背抜き)
 前裏側は下まで裏地を付け、背裏は下半分を省略した仕立てです。一見次に説明する”フルライニング(総裏)”に比べ簡略化されたように感じてしまいがちですが、ジャケットの中側が丸見えになるため端の処理をパイピング等で処理しなければならず意外と手間のかかった裏仕立てと言えます。
既製品等では腰裏の風抜けが良く涼しく春夏向け仕様としても使われております。

 

② フルライニング(総裏)
 前裏、背裏共に裾まですべて裏地で覆われている仕様。耐久性に優れ背中をすべて裏生地で覆う為、滑りが良く引っ掛かりが少ない分ジャケットの重みが軽減される作用もあり、耐久性に優れてはいますが、ほかの仕様に比べ縫製が容易にできるため世界的にフルライニングが「標準仕様」とされています。
既製品等では秋冬物の仕様としてよく使われております。
またオプション裏地等で柄物を選ばれる場合、せっかくのインパクトある裏地を活かすためにも”総裏”でおすすめしています。

 

③ アンコン
 通常アンコンとは=裏地も含め副資材を使わない仕様としての意味を持ちますが、単に省いたものだと着心地・見た目・耐久性も悪くなりることが目に見え、芯地も丸見えとなってしまう為、表地を前裏側まで使用し胸の芯を隠すように仕立てられた仕様です。
また、表地を通常の仕立てよりも多く使うことから贅沢な仕立てとされ、より表地の素材感を直接味わえる仕様ともいえます。
よりカジュアルな印象となるため”マニカカミーチャ(雨降り袖)”と共におすすめさせていただいております。
*オプションの仕様としてお預かりしております。

 

冒頭にも申しました通り”基本的には3種類”ですがご希望や生地等でほかの裏仕立てをおすすめさせていただく場合がございます。
また、オプションの本台場仕様などの場合によって選択できる裏仕立て等ございますので都度ご相談ください。

 

 

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