
群雄割拠のフランネル
2026.09.02

2026.09.02
朝晩の風に秋の気配が混じり始めると、男のワードローブに静かな熱狂が訪れます。
そう、今年も「フランネル」の季節がやってきます。
バンチを見渡すと、そこはまさに起毛生地たちの群雄割拠。
FOX BROTHERS(フォックス ブラザーズ)をはじめとするイギリスの質実剛健を絵に描いたような重厚なヘビーフランネル陣営が、「男の服はタフであれ」とズッシリとした存在感で鎮座する。
仕立て上がった瞬間の重厚なドレープ感、そして着込むほどに体に馴染んでいくあの“育てる感覚”は、まさにキング・オブ・フランネルの風格。
昔作ったFox Frannel 今年は痩せたので着れるかな・・・フォックス独自の少し黄味がかったイエロー・フランネル。
最もフォックスブラザーズらしいフランネルです。
キングに引けを取らない打ち込みと、しっかりとした質感のダークホースWilliam Harsted(ウィリアム ハルステッド)の英国2大フランネルをバックに、HARISONS(ハリソンズ)、Arthur Harrison(アーサーハリソン)、Savile Clifford (サヴィル・クリフォード)と豪華な布陣。
アーサーハリソンは柄、織とも楽しい。
ヘリンボーンのカーキ、ブラウンのジャケットも雰囲気が良さそう。

ウィリアムハルステッドのフランネル。
何といっても今期おすすめのフランネルはSavile Clifford。
この紡毛フランネル生地は地元ヨークシャーで紡績された紡毛の先染めの糸を使い、フィニッシング工程は英国の伝統的な方法と100年以上に渡り進化してきたオリジナルの技術を組み合わせています。
紡毛の糸には短繊維を使用し、フィニッシングの工程で表面を掻くことでいわゆるフランネルの特徴的な表情に仕上げます。
適度な硬さとふくらみがあり、今ではなかなか見かけない素材に仕上がっています。

今期一押しのサヴィル・クリフォード。390gとウェイトも十分。しっかりとした生地感に、光沢感もあり、ひとめぼれしてしまいました。
対するイタリア陣営からは、VBC(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ)やANGELICO(アンジェリコ)の触れた瞬間に溜息が出るほどしなやかなライトフランネルがエントリー。
「重い生地はちょっと…」という現代のジェントルマンを狙い撃ちするかのように、ヌメリのある極上の光沢と軽やかな着心地を引っさげて優雅に微笑んでいます。

カノニコのライトフランネル。色数豊富でフンワリ柔らかフランネルです。
アンジェリコのフランネルもお得にご用意。
英国の堅牢さか、イタリアの艶やかさか。
無骨なチェックで攻めるか、シックな無地で守るか。
どの生地も譲らぬ魅力を放ち、お客様の手を「どれで仕立てるべきか……」と迷わせる気満々で待ち構えています。
羽織った瞬間に包み込まれるあの独特の温もりと、着るほどに愛着が深まる表情。
今年のフランネルは、例年以上にハイレベルな勢力図となっております。
ぜひ、この贅沢な迷いに頭を抱えにいらしてください。
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