安いスーツは生地が薄い！？

Q.ズボンの生地がちょっと薄い印象です。

今回も"本当にあったQ&A"の内容です。
着やすい反面、股あたりが皺が付きやすいんんじゃないか？と思ったり。生地が薄いのは、一番安いコースだったから？(笑)

A.
決して一番安い生地だからという事はありませんよ。
今回お作り頂いた生地は春夏用としての生地で秋冬用と比べると薄くなっています。生地を選ぶ際に記載されている「gm」の数値が一つの目安となり数が大きい方が厚みのある生地となっています。その数値により春夏物と秋冬物を区別する指標となっているのです。また、生地に使用されている糸が通常のビジネス用のものに比べ細番手の物になります。よく”Super”で表記されているものですね。これは繊維の太さを表す数値で一概には言えず、生地の特性や混紡されている素材にもよりますが糸の撚りを甘くし軽さやドレープを出しやすくするように織られている生地になっております。
反対に撚りを強くしたものはやや生地が厚くなりシワにも強くシャリ感がある生地になりしっかりとしたシルエットを出すのに有効な生地となるというようにそれぞれ個性があります。高い生地だから厚い。安いから薄いとは一概には言えないのです。ツイードに代表される厚手の生地にも価格差があるように。

シワに関しましても同じ事が言えるのですが、生地の厚さによって入り方が違います。やはり薄い生地だとそれだけ目立つのかもしれません。シワにならない生地というのはほとんど無いに等しいのかなとも言えます。
ただ化学繊維が混紡されているものに比べシワの戻りは良いはずです。ですのでシワも愛してやってください（笑）撚りが適度に強く、しなやかな生地という物もご用意しておりますが、もうワンランク、ツーランクと価格差が出てまいります。それだけ生地を織るにも時間と手間がかかっているという事になるのですね。
色々な生地でお試しいただいて比べ、○○さんに合った1着を見つけて行きましょう！
お問合せありがとうございました！！

＊”本当にあったQ＆Aまとめ”はこちら