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ワタリ幅が太い!

2017.09.03

お打ち合わせの際一番と言っていいほど相談の多い内容なのですが、

"渡巾"について気になっているお客様が多いようです。
細い!と言う事より太いとの相談の方が圧倒的に多いので文章に起こし少し解説しようかと思います。
まず渡巾とは太ももの辺りではなく、ヒップと脚の付け根部分の事でちょうど股の付け根、クロスに縫われている部分のサイズになります。
”渡巾”の太さによってお尻周りや太もも周りのサイズが決まってきます。
絵を描いてみると分かりやすいと思いますがお尻のトップにあたる部分から太ももの裏にかけてサイズ差が大きいと極端な線になり、ヒップ自体のサイズやヒップラインがおかしな事になります。(レディースについては別パターンを使うのである程度は解消されます。)
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ヒップが小さい方は自然に渡巾も細くなり、ヒップが大きな方は自然に渡巾もふとくなります。その為バランスが崩れるとパンツとしてのシルエットや着用感に違和感が出てくるとはこの事なのです。
実際のサイズ(お客様のサイズ)よりも極端に脚が細い場合や太い場合など体に合わせようとすると渡巾・ヒップ巾どちらかが犠牲になり窮屈な着心地となってしまいます。
ある程度のサイズ差であればバランスも崩れず理想のシルエットをお作りする事ができますが注意が必要です。
そのような場合採寸時にご相談させていただき着用感を理解いただいた上、お仕上げさせていただきますのでお申し付けください。
細く仕上げたい場合、カジュアルなパターンを使ってできるだけ理想に近づけますので。
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スーツは一つのサイズから流れるように点と点を直線・曲線でつなげ、シルエットを形成しております。極端に言うと身長と体重だけでそれなりに?(着用できる?)サイズに仕上げることもできてしまいます。
一箇所のサイズが極端な場合そのサイズが連動され、とんでもないスーツに仕上がることもあるので細心の注意を払い調整させていただいているのです。
採寸は計測するだけではないのです。一箇所の数値から緻密な計算の上お客様一人一人の適正なサイズを導き出し、縫製を依頼しております。
流れ作業のように測ったサイズをそのまま工場に依頼しているわけではないのですよ!
と、裏側のお話も織り交ぜてみました(笑)

 

* ”本当にあったQ&Aまとめ”はこちら

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