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ブラックスーツ「喪服」をつくろう。

2018.12.21

使う予定はありませんが、年を重ねるごとに必要になってくるであろう。 ブラックスーツ”喪服”。

お問い合わせやオーダーも増えてきていることから、私も新しい物にと思っているところなのです。
大人の男としてはTPOをふまえ場にふさわしく、失礼のないように。
と思うところと、色々と貧乏根性が見え隠れしオーダースーツを取り扱う者として・・・とか、せっかく作るのだから・・・とか。普段でも使えればいいな・・・とか思ってしまっているのも事実。
ここは邪念をは払い、敬意をはらい、普段使いしないスーツとして、大人としての喪服をオーダーしようと思います。
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お客様からの質問も多いのですが「普段使いできる喪服」「結婚式にも葬式にも使える」「仕事にも使える」喪服。というブラックスーツというのは基本的にはありません。
色が”黒”であれば良いというのもちょっと違うのです。
モード系スーツであれば、黒を基調としたデザインの凝ったスーツもあるかと思いますが、それを仕事や、弔事には使おうと考えている方はほとんどいないかと思います。
弔事で使用するブラックスーツは、できるだけ装飾を省いたシンプルなデザインが良いというのは何度となく触れてきたかもしれませんが、オーダーの順序を踏まえ一つづつ解説及び、私のオーダーを2回くらい(2記事くらい?)に分け進めて行きたいと思います。
スーツのオーダー手順としましてはまずは生地選び。
オーダー価格としましては¥48,400〜選ぶことができますが、若くも無いのでソコソコの生地を選ぼうと考えています。喪服生地に関しまして価格の違いというのは、きめ細かい生地であるというのはもちろんなのですが、生地自体のウエイト(重さ)や色の出し方の違いにあります。
艶がなくしっかりとした黒を出す為には、何度も何度も同じ染色の工程を経て深みを出して行くのです。
その為、価格が上がるほどしっとり・しっかりとした黒に染め上がります。
色が深ければ深いほど、悲しみも深いとされる生地の表現方法なのです。
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*どちらも"黒"の生地です。
同じ深い黒の生地でもタキシードクロスに代表されるフォーマル生地はその名の通りタキシードやフォーマルにふさわしい生地となり、お祝い事(慶事)向きの黒生地です。
漆黒のような黒さを持ちながら艶を出し、華やかな雰囲気を出す為の生地なのです。
どちらも普段使いできない生地だということはなんとなく分かっていただけたでしょうか。
そのような意味も含め、今回は少し張りもある国産の黒生地を使いオーダーしようと思います。

つづく・・・

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