センターベントかサイドベンツか
2022.12.23
2022.12.23
ベントとは着用時の運動性を確保する役割を果たすものでジャケットの背中側(後ろ身頃)裾の切り込みの事を指し、デザイン(装飾)を意味することから多いものほどスポーティー・カジュアルとされます。
Bianccoでは基本的にノーベント・センターベント・サイドベンツの3種類から選択いただいており、用途によってお勧めをさせていただいております。
① ノーベント
タキシードや喪服、最もフォーマルな仕様で”切り込み”の全くないものになります。
切り込みがないという事は、力を逃す場所がなく運動性を確保できていない形となりますが、本来スーツを着用する場面において運動性は必要ないため無駄を省いたデザインと見られ様々な解釈はございますが、ノーベントにおいての意味はこのような意味を持つようになりました。
② センターベント
背中心の縫い目の下部に1か所切り込みを開けた形のセンターベントは、左右に開きやすくするためのデザインで本来乗馬の際に足を開きやすくするために作られたと言われノーベントに比べスポーティーな仕様となり、切り込みが1か所のシンプルなデザインの為クセのない形となります。
③ サイドベンツ
後ろ身後両脇の縫い目の下部に2か所切り込みを開けた形のサイドベンツは、センターベントに比べ運動性に優れるというのはベントの数からもわかるところかと思いますが、サイドに2本のベンツを配することで真ん中から背中やお尻が見えることを防ぎ、サイドのベンツによる裾の広がりを生み、ウエストラインのくびれが強調されます。
この見た目バランスが、とてもよくおススメさせていただいております。
また、フロントボタンの数によってベントの数も合わせるデザインが多く、シングルの1×1、2×1等はセンターベント、S3×1、D6×2等ボタンの多いものはサイドベンツなどよく見られる合わせ方でもあるのです。
アメリカントラッド系のフックベンツ等もご要望によりお作りすることができますのでご希望のお客様はご相談ください!
裏仕立てについて
袖ボタンについて
検索