ほつれを直す1

スーツのほつれを直す!

2023.07.14

三種の神器

 

スーツに限らず、つい引っ掛けてしまい糸が出てきてしまった。。。なんてこともあるかと思います。
切ってしまって良いほつれと、そうでないほつれの2種類あるのですがわからない場合どちらも切らずに補修する方が安全です。

今回は、そのようなほつれを切らずに補修する方法をお伝えしようかと思います。
お客様にお伝えした際「知らなかった!」と言われることも多いので記事にしてみました。

服飾業界に入ったころから過去20数年のお付き合いにもなる?仕事道具の一つで、長年愛用しているアイテムでもあるので使い心地は折り紙付きです(笑)

ほつれを直す

ちょうどほつれていたニットを見つけたので、それを使い説明します。
スーツの他すべての衣類でも使い方は一緒です。
このようにチョロチョロっと出てきた糸は決して引っ張ったりちぎったりはせず、「出てきているものを元に戻す」のが一番です。
たとえ切れていたとしても、糸が混入していたとしても元に戻しさえすれば大事には至りません。

そこで登場するのが「ほつれ補修針」です。

ほつれ補修針

普通の針と何が違うのかと言うと針のお尻の方がギザギザになっているのです。
後半にご紹介しますが、太さの違う針が2本セットになっており繊維の太さで使い分けれるようになっております。スーツなどの比較的繊細な生地には細い方、ツイードジャケットやローゲージ系のニットは太い方を使い、衣類の表面に飛び出した糸をギザギザに絡ませ裏側や内側に引き込め始末するという事なのですが、言葉ではわかりにくいと思いますで順を追って画像を載せてゆきます。

ほつれを直す1「ほつれ補修針」を糸が出てきている根本に針を刺します。
この時根元がずれていると絡みが出て、仕上がり時に生地の表面が凸凹したりと見た目によくありません。老眼を患っている私たちには酷な作業です。。。
ほつれを直す2上手く根元に刺さったら、針のお尻部分にあるギザギザを出てきている糸に絡ませ(自然に絡んでくれます)裏側又は内側に通し通過させます。
1回で出てきている糸がすべて隠れれば完成なのですが、残っている場合何回かこの作業を繰り返ししっかりとなくなるまで続けます。
ほつれを直す3だんだんと埋まってきました。
ここまでくると完成ですね。
ほつれを直す4ほつれのあった生地面ですが、どこか分からないくらい綺麗になりました。

生地や織物は糸から生成されていますので、何かのタイミングで引っ掛けやほつれは出てしまいます。
そこで慌てず壊さず?修復することができれば、何年も着用していただく事ができます。

私の愛用品「ほつれ補修針」をすぐに購入いただけるようリンクを張っておきますので、amazonにてご覧ください。

このくらいの補修は誰でもいつでも数分で簡単にすることができますので、衣替えのシーズンにでも一度見直しケアをしてみてください!

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