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デニムダメージ加工の現場

2019.06.24

当店で人気のオーダーシャツ10に入る”デニムシャツ”。

こちらのブログ「デニムタブカラーシャツ」でもご紹介させていただいておりますが、実際に現場を見学させてもらいましたので、写真多めで見ていただければと思います!


デニム好きなら一度は訪れてみたい名所、岡山県倉敷市児島にその工場はあります。
児島はかつて大規模な干拓事業により、広大な新田がもたらされのがそもそもの始まり。
新田には米の栽培を見込んでいましたが、もともと海であった土地柄、土は塩を含んでいて米作に不向きであることが分かり試行錯誤の末、綿花の栽培をもとに塩を吸い取る作業をした結果、良質な綿花が取れることがわかり全国に児島の名が知られるようになった訳なのです。
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糸を紡ぐ紡績、生地を織る織物、製品を販売する卸・小売。繊維業の全ての工程が児島で形成されてくるまでになりました。
今現在でもその名は有名で、一度は袖を通しているであろう”学生服”の90%は児島で生産されていいたものと言われております。
今ではジーンズの町として有名ですが、このような背景があることを忘れてはいけません。
ジーンズでは国内で初めてジーンズの生産に成功したBIG JHHNの本社が腰をすえ、数々のジーンズブランドがジーンズストリートに所狭しと軒を連ねています。

デニムの本場と言えばという児島で、Bianccoのデニムシャツは加工されています。
ジーンズとは違い豪快に洗い加工している訳ではありませんが、海外ブランドからも信頼の厚いファクトリーでの作業風景と共にお持ちのシャツを見比べてみてください。
ジーンズと同様シャツも最初から着古したような色落ちをしている訳ではありません。
濃い藍色に染色した後、生地を製品に生成し、洗い加工をしております。
染色も素材との相性や色合いを細かな調整をしつつシャツ専用に作り上げた染料を使用し加工はアタリと呼ばれる擦れた痕を作るため、製品によりゴルフボールや軽石とその素材に見合った材料を一緒にドラムに入れ擦れ痕を作って行きます。
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様々な薬品で色の出方や色落ちの仕方、ブランドが求める色はそれぞれなのです。
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軽石などポケットや隙間に入ったクズを一つ一つ人の手で取り除き、再度洗い仕上げて行きます。
デニムシャツは通常のシャツに比べ手間や時間がかかる作業です。
納期の短縮には”軽石をそのまま残し”お渡しするしか方法はございません!通常のオーダーシャツにも言えることですが、これらの工程を見て「早く仕上げてください!」とは言いにくい雰囲気になったのは言うまでもありません・・・
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↑ 軽石が残った状態のデニム。
ジーンズではここから"アタリ"や"ヒゲ"をもっと鮮明にしてゆく作業になります。
専門の職人さんたちが削ったり、補色したりと様々な工程によってビンテージ風デニムが作られていることが分かりました。
素人ができるものではないと、昔を思い出し。
なかなか色落ちしないジーンズを軽石でこすってみたり、コンクリートに寝そべってみたり、オキシドールで脱色し、白くなり過ぎてしまったりと・・・(笑)
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↑ ”ヒゲ”を作るための台。ジーンズに挟み込み上から削って行きます。

物にはいろんなストーリーがありますね。
出張から戻りまだ、興奮が冷めやまなく毎日冷たいビールでクールダウンさせているのですが・・・
ビンテージデニムは、プロが加工したものを買ってください!
後は、大工さんや漁師さんに作業中しばらく履いてもらい色落ちさせてもらってください!
そしてデニムシャツはBianccoで!

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