HARDY MINNIS FRESCO

2025.12.08

働く紳士が選んだのは、“シワに屈しない”英国生地。ハーディーミニスのフレスコ

 

働く紳士にとって、スーツ姿の清潔感は信用そのもの。
朝は整っていたはずのシルエットが、夕方には膝が伸び、座りジワが入り、肩まわりはくたびれて見える。
特に湿気の多い日本の夏では、スーツの“シワ問題”は避けて通れません。

と、春夏の仕入れを始める時期にいつも悩まされるのがこの問題。

そんな日々のストレスを解決する代表的な生地を取り扱う事にしました。
それが英国の老舗ハーディーミニスが生み出した名作、FRESCO(フレスコ)です。
これは単なる夏用生地ではなく、“シワに屈しない”という評価を100年以上にわたって得てきた、働く紳士の定番と言える生地なのです。

フレスコは1920年代に誕生しました。
強く撚り合わせた糸を2本ないし3本を束ね撚りにして織り上げるという、通常よりも手間のかかる製法で作られる生地です。
よく「ポーラー」とも呼ばれる生地なのですが、この特殊な構造によって、軽くて通気性が高いのに、生地の骨格は驚くほどしっかりしています。
シワは湿気や熱、圧力によって繊維が曲げられ、クセがつくことで生まれます。
しかしフレスコの特性として、曲げられても元に戻ろうとする力が非常に強く、膝やお尻にシワが入っても時間が経つと自然に回復していきます。

実際にビジネスシーンでフレスコを着てみると、その実力がよくわかります。
外回りが多い日や長時間の移動、デスクワークでも、膝や肘に深いシワが刻まれにくく、夕方の見た目が朝とほとんど変わらないという声をよく聞きます。
また、クリース(ズボンの折り目)が取れにくいため、だらしなく見えないという安心感も大きな魅力です。
つまりフレスコは、涼しさと強さを併せ持つことで、“疲れて見えない”装いを一日中保つことができる生地なのです。

フレスコは夏の生地というイメージが強いかもしれませんが、実際には春から秋までの長いシーズンで活躍します。
ウェイトの種類が豊富で、地域や用途に合わせて選べる設計になっており、札幌のような比較的涼しい地域では3シーズン対応の万能生地といえるでしょう。
また、仕立て屋から見ても扱いやすい布で、立体的なパターンや構築的なシルエットと相性がよく、ジャケットのラインをきれいに保つ力にも優れています。

とくにおすすめしたいのは、外回りの多い方、移動が多い方、膝やお尻が伸びやすい方、そして夏場でもきちんとした佇まいを保ちたい方です。
こうしたニーズに対してフレスコは確かな答えを持っています。
「シワになりにくく、通気性があり、耐久性が高い。」まさに実用性と見た目を両立した英国生地なのです。

さて、本題のHARDY MINNIS FRESCOについて、その代名詞でもあるフレスコ生地の主要5ラインナップしたバンチ、"FRESCO"のご紹介です。

その中でも主要4種類「2PLY FRESCO」「3PLY FRESCO」「FRESCO LITE」「FRESCO MOHAIR」を比較し、それぞれの魅力と選び方のポイントを解説します。 

 

HARDY MINNIS FRESCO 4種比較

種類 重さ(目安) 特徴 おすすめの用途
2PLY FRESCO 約300g/m
  • 最も標準的でバランスの取れたフレスコの代表格。
  • ハリとコシが強く、シワになりにくい。
  • ビジネスライクでパリッとした印象。
ビジネススーツ、トラベルスーツ、パンツ単品
3PLY FRESCO 約450g/m~
  • 圧倒的な耐久性と重厚感を誇るクラシックな仕様。
  • 汗などで服地が傷みやすい夏場でも皺知らず。
  • 長く愛用できる本質的な一着を求める玄人向け。
長期着用スーツ、クラシックスタイル
FRESCO LITE 約280g/m
  • シリーズ最軽量で、日本の猛暑にも対応。
  • 軽やかでサラッとした手触り。
  • フレスコの防シワ性は健在。
夏のビジネススーツ、暑がりな方向け
FRESCO MOHAIR 約310g/m
  • モヘア混による上品な光沢とシャリ感が特徴。
  • 吸湿性が高く、通気性に優れる。
  • 機能性とドレッシーさを両立。
フォーマル、ドレッシーなビジネススタイル


①2PLY FRESCOは、フレスコの「基本」ともいえるバランスの取れた生地です。ビジネスシーンで活躍する、しっかりとした夏用スーツを求める方におすすめです。

②3PLY FRESCOは、より耐久性と重厚感を追求した、玄人好みのクラシックな生地と言えるでしょう。

③FRESCO LITEは、日本の猛暑のような厳しい夏でも快適に過ごせるように開発された、現代的なニーズに応える軽いフレスコです。

④FRESCO MOHAIRは、フレスコの機能性にモヘアの上品な光沢感が加わり、ビジネスからフォーマルまで幅広いシーンに対応できるドレッシーな生地です。

⑤Mock Lenoは、特に春夏用ジャケットなどで使われ、軽くてシワになりにくいホップサック調の涼しげな質感が特徴です。

100年以上前に生まれたフレスコは、現代でもなお多くの紳士に支持され続けています。
それはトレンドではなく“本質”で勝負してきた生地だからこそ。
忙しい毎日でも凛とした印象を保ちたい、そんな働く紳士の強い味方になってくれる存在です。

シワに悩むすべてのビジネスマンへ。
選ぶべき答えは、今も昔も変わらず

HARDY MINNIS FRESCO(ハーディーミニスフレスコ)です。

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