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新しきを知る”ナポリ仕立て”

2018.07.03

90年代より注目されている「クラシコイタリア」

今ではそこまでこの言葉を聞く事が少なくなっていますが、Bianccoのアイデンティティを確立し、イタリアの巧みな技術・センスを取り入れ世界基準のスーツに仕立て上げる事を目標として行くと避けては通れない道なのです。
”クラシコ”とはクラシックの意。クラシックといっても”古い”のではなく普遍的で正当なという意味合いが強く、時流を見極め変化して行くクラシックに付け加えて行く事を念頭にご提案させていただいています。
変化を加えるというのは正当ではないのかもしれませんが、私はただの伝道師ではなくそこに住む方、職業や年齢、どのような意味を持ってオーダースーツを注文しようとしているのか、一辺倒なスタイルではなく様々な意向に側うアドバイザー的な存在でありたいと思っています。
それが役目であり、オーダースーツを取り扱うものとしての責務だとも思っているからなのです。
スーツの原点であると言われいるイギリスにイタリアの風を吹かせたものが”クラシコイタリア”ならば、Bianccoの光を差し込んだものを”Bianccoのスーツ”として提案させていただきたいと思います。
surgeonscuffs

*丁寧に縫製されたボタンホールは細糸で仕上げたもの。釦は鳥足付で細かなところも雰囲気を大切にしている。

 
さて、イタリアンクラシコに代表される”ナポリ仕立て”
オーダーされるお客様も多く、スーツ好きにとって一度は袖を通してみたいもの。
そのシルエットは決してタイトなものではありません、ウエストはやや低めの位置でなだらかな曲線を描き腰回りを強調。カッチリとした印象ではありませんがだらしない印象は皆無。
胸元も船底型で大きくカーブさせたバルカポケットで立体感を出し、より魅力的な男らしさを演出します。
また、クラシコイタリアを語る上で忘れてはいけないのが”マニカカミーチャ=雨降袖”です。
通常よりもイセ込みを多くし、肩口にギャザーを施し腕の可動域を広げるような仕様となっているのです。
doublestitch

*Pratinum editionのコットンスーツ。上下単品としても活躍すること間違いなし。

 
ManicaCamicia

*特徴的な肩口はマニカカミーチャ。わざとシワを寄せ肩周りをふっくら仕上げている。

 
キッスボタンやダブルステッチも”ナポリ仕様”には欠かせないディテールですが、全て歴史に裏打ちされた、平面の生地をより立体的に見せるアイディアなのです。
手作りの風味、柔らかく立体的に見せるその技術はBiancco Pratinum Editionで体感する事が可能です。
今こそ故きを温ねて新しきを知るタイミングです。
あなたらしいナポリスタイルを一緒に作り上げましょう。

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