ハリスツイードの行く末
2017.01.14
2017.01.14
冬場のジャケット生地には欠かすことのできない生地ですが、どうも最近様子がおかしい。
英国を、ジャケットを愛する方々にとっては一度は袖を通してみたい一品でツイードと言えばというくらいメジャーな生地ブランドです。
私は・・・というとイタリア贔屓な為、ソフトで軽くゴツくないツイードが好みの為持ってはいないのですが、ハリスには独特の良さや風合いがあると感じております。
ですが今では、お手頃感覚のハリスツイードとして至る所にありふれた物となってしまいました。100円ショップではハリスのネームがついた小銭入れやグローブ。また量販店ではシューズなど格安な商品として店頭に並んでおります。それでハリスの良さを果たして出すことができているのでしょうか。
また、スーツやジャケットも紳士服地にあまり接点がない方からしてみると高級チョコレートの名前が入った30円チョコのように見えるのでしょうか。
これからビアンコお客様となるであろう若い方からしてみると、こんなどこでも取り扱っている生地のくせにどうしてジャケットとなるとこんなに高くなるんだろうと怪訝される事も増えてくるのではと商品を見るたび思ってしまいます。
ただの安い商品つけられている生地ネームという印象だけではなく、生地本来の質、特徴等を踏まえ、100年の歴史”宝珠の紋章”の冠の名を汚す事ない商品作りをしていってほしいものです。
生かすも殺すもメーカー次第ですね。
これだけ誰もが知っているブランドの強みでもあるのですが・・・
生地だけではなく、ブランド名に頼った商品も多数存在します。
そこまで育てたという歴史はあるかと思いますが、しっかりとブランド名に恥じない品質で私たち消費者に届けて欲しいと切に思います。
Bianccoでも数多くのブランド生地を取り扱っておりますのでブランドの名を汚すことなく、真摯なスーツ作りを心がけ、本来生地が持つ魅力を存分に発揮し、皆様にお届けして行きます。
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