私は、私が思う最高のスーツを作りたいという単純な想いからBianccoを始めました。
多くのスーツを知り、どこがオーダースーツ足りなくどこが既製品に足りないのかを研究し、
なぜオーダースーツはあえて既製品のような仕上がりを求めるのか。
なぜ既製品のスーツはあえてサルト(仕立て服)のような仕上がりを求めるのか。
なぜそれを一緒にできないのか?
その為に店舗は必要なのか。
私の研究旅の成果が、このBiancco Su Misuraです。それだけでなくその過程で出会った素晴らしい人々の事も忘れてはなりません。
私の思う理想的なオーダースーツ、シャツの縫製をしてくれている縫製工場、生地の取引をしてくれている商社を始め、助言をしてくださる皆様。そして家族。
皆様の期待を裏切ることなく、お客様に自慢の商品を提供する責任を持ち続ける為に私は常に進化を止めることはありません。
近道をする方がずっと簡単だったでしょうが、それは私が作りたかったようなオーダースーツではありません。
私が何年、何ヶ月もかけて追い求めた成果は1着のオーダースーツにいくつも込められています。
もしかしたら、気付いてもらえないかもしれません。しかし、それは価値のないことだとは思っていません。
私は優れた技術や最高の生地によるスーツの力を信じております。知らず知らずのうちに目標に向かう役目を果たしていくものだと。
そして日に、月に、絶え間なく進歩し、発展し続けている人々のスーツが皆 " Bianccoのオーダースーツ " だった。
ということを望んでいます。
10年目を迎えこれからBianccoが次に私をどこへ連れて行ってくれるのかはわかりませんが、
多くの皆様が私と一緒に旅の続きをしてくれることを願っています。
スーツを着用する必要が薄れつつある現代において、Bianccoの存在意義とは何だろうか。
制服のようにスーツを着る必要がなくなれば、無味乾燥な量産スーツは激減する。
一方重要な場面、最高の自分で臨まねばならない場面、いわば勝負服としてのスーツの価値は今までよりも高まり、世界を舞台とするビジネスや社交の場において自分の核となるアイデンティティを引き立て、自他ともに最高の効果を及ぼすスーツとなれば装いのルールが混迷する時代にはいっそう貴重となるはず。
今こそ必要なのは、世界のいかなる舞台に立とうと自己のアイデンティティを誇ることができる、華のあるオーダースーツである。プライドを香らせ、個人に最大限の力を発揮させ、場に信頼感を与える。そんな至高のオーダースーツが。
Bianccoのオーダースーツは、バランスの良いサイジングとイタリアンサルトを彷彿させる縫製やアイロンワークで美しさを追求。 熟練職人が、いわば生地と会話をしながら時間をかけミシンと手縫いを使い分けて縫い上げていく。 手間のかかる作業だが、その工程に時間をつぎ込む事により世界屈指のクオリティと、温もりある強くしなやかなスーツを実現している。
「毎日着たくなる。そんなスーツを創ります。」とのコンセプトを掲げ、そのものづくりの中に耽美的な理念を宿し、追求してゆく事こそがBianccoの使命だと考える。
*1 ONLINE STOREのみ