Selected Tie Collection

オーダーには難しかった“流行”を添えるという提案。

 

これまでBianccoでは、スーツやシャツと同じくネクタイもオーダーでお作りしてまいりました。
しかし、オーダーの特性上「今の空気感」を反映した色柄を取り揃えることが難しいという側面がありました。
トータルコーディネートとしてお客様に最適な提案を行うためには、スーツやシャツに合わせて“今”を感じさせるネクタイが必要だと感じました。

少しづつ用意しておりましたが今回、Bianccoとして既製品コレクションとしてのネクタイラインを展開いたします。

型紙作成から完全オリジナルで作り込んだワードローブに置きたいベーシックな色柄のみを厳選。
結び目の美しさや立体感に徹底的にこだわり、生産背景から完成まで多くのストーリーを経て誕生したコレクションです。

Tie (419) GRY × BLK

 

生地は、日本有数のシルク織物の産地「京都・丹後」。
この地では今もなお、「親機（おやばた）」と「出機（でばた）」という独自の分業体制が受け継がれ息づいており、今では希少となったレピア織機を使用。
決して効率的ではありませんが、この織機でしか表現できない“糸の美”があります。世界的にも稀なほど細く、甘撚りで仕上げた特別な糸を、あえて「かせ染め」で染色。
非効率を厭わず、シルク本来の光沢と柔らかさを最大限に引き出しています。

高速織機では織りきれない繊細さゆえ、低速でゆっくりと織り上げ、密度を極限まで高めているのです。
例えばドット柄の生地では、縦糸1.5mに約15,000本、緯糸3cmに505本という精緻な設計。
こうして生まれる生地は、繊細でありながら強く、時を経ても色褪せない「品格」と「存在感」を宿すのです。

職人たちが丹念に織り上げた生地と、現代の装いに寄り添うデザイン。
その両輪がひとつになった今回のコレクションは、“トラディショナルを今の感覚で装う”というBianccoの哲学を体現したものです。

どうぞ実際に手に取り、その質感と存在感をお確かめください。

 

 

そのほかのSelected Collectionは以下より

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