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玄人ウケ

2019.11.26

総じて業界内では打ち込みの良い生地=仕立て栄えのする生地 としてあげられます。

生地を表現する際に”ヌメリ感”とか”シャリ感”など独自の言葉が使われますが実際にはどんな生地のことを指すのかわかりますでしょうか。
「滑り」とはその字が表す通り、柔らかさ・しなやかさ・滑るような肌触りを指し「シャリ」とはサラサラした肌触りやハリコシのある生地を指す場合が多く、生地の風合いを表現します。

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どちらが良い生地なのかは使うアイテムや使用条件、素材によっても様々なので一概に”ヌメリ”が強い方が良いとか”シャリ感”があるから着やすいとは言い切れないところもあるのです。

同じウール100%の生地であってもそれら2つの表現方法を使いますが、果たしてどのような違いなのでしょうか。

生地の仕上がりを決める要素には”打ち込み”と呼ばれる縦糸と横糸の太さや量的なものの強弱や、糸の撚り(より)によるものなどがあります。
撚りが緩やなものは”ヌメリ”が出るに対し撚りが強いものは”シャリ”が出ます。いわゆる甘撚りと強撚というやつです。ただ単に甘撚りのヌメリ感がある生地が悪く、強撚の密度が高い生地が良い生地というのは間違えで、撚りと密度のバランスが良い生地が、本当の良い生地と言えるのですがどうして強撚の打ち込みの強い生地が玄人ウケするのでしょうか。

その答えは、シルエットが形成しやすくスーツ本来が持つ姿を表現しやすいからだと思います。

多少バランスが悪くともかっこよく見せることが出来るということですね!
ただし、構築されたシルエットが表現できたとしても生地本来の性質を考えると打ち込みが強すぎる生地や太すぎる撚りはそれだけしっかりしているため袖口や裾口が傷みやすくなるということも忘れてはいけません。

”ぬめり感”しても”シャリ感”にしてもバランスの良い生地を一緒に選びましょう!

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